国土交通省からの指示に基づき、2024年1月から自動車の型式指定申請に関する調査が行われてきました。
調査の中で、マツダでは生産終了を含む5車種において型式指定申請で不正行為があったことが判明しました。
この記事では認証不正が発覚した車種一覧をまとめました。
出荷停止する『2車種』
現行生産車種のうち、不正が判明し出荷停止となるのは以下の2種です。
- マツダ2
- ロードスターRF
出荷停止の原因は、国が定める基準と異なる方法で試験を行っていたことです。
具体的には「出力試験におけるエンジン制御ソフトの書換え」などがあったようです。
2024年5月30日より出荷停止されており、約3500件の注文が影響を受けました。
出荷再開時期は未定です。
不正があった過去生産車『3車種』
過去生産車種のうち、不正が判明したのは以下の3種です。
- アテンザ
- アクセラ
- アテンザ/MAZDA6
過去生産車種では、「衝突試験における試験車両の不正加工」などが判明したとのこと。
これらの車種に乗ってはいけない??
試験に不正があったということは、今乗っている車も危険なの?と気になった方も多いはず。
結論としては、
使用をただちに控える必要はありません。
出荷停止対象となる2車種は、「安全性に関連するものではなく、お客さまに当該車両を引き続き安全にお乗りいただけます」との発表があり、
過去販売の3車種は、「社内にて技術検証および再試験を行い、前面衝突時の乗員保護性能について法規で定められた基準を満たす性能を有していることを確認しております」との発表がありました。(参考リンク)
現在は国土交通省の指導のもと、立会試験などの適切な対応を進めているようです。
毛籠社長の緊急会見についてはこちら。
他社で判明している認証不正
2024年6月3日15時の時点で、マツダ同様、以下のような不正が発覚しています。(参考リンク)
トヨタ
- 現行生産車3車種について、歩行者保護試験における虚偽記載
- 過去生産車4車種について、衝突試験における試験車両の不正加工
ヤマハ
- 現行生産車1車種について、騒音試験における不適正な試験条件での実施
- 過去生産車2車種について、警音器試験における試験成績書の虚偽記載
ホンダ
- 過去生産車22車種について、騒音試験における試験成績書の虚偽記載等
スズキ
- 過去生産車1車種について、制動装置試験における試験成績書の虚偽記載
国土交通省はマツダを含む5社に対し、以下の指示を出しました。
- 国土交通省が基準適合性を確認するまで、不正行為のあった車種の出荷を停止すること
- 最終的な調査結果を速やかに提出すること
- ユーザー等への丁寧な説明や対応に努めること
まとめ
今回の調査では、現行生産中の車種を含め、多数の不正が発見されました。
これらの車種について、安全に使い続けられることは改めて確認されています。
現状は我々ユーザーへの影響は小さいようですが、特にこれらの車種に乗っている方は今後の動向に注目する必要がありそうです。