2024年、夏の甲子園優勝を果たした京都国際高校の校歌が話題になっています。
【速報】京都国際高校が初優勝 京都勢68年ぶりV 延長タイブレーク制す 全国高校野球選手権 （京都新聞） – Yahoo!ニュース
この記事では校歌斉唱の様子や歌詞の和訳、なぜ韓国語の校歌なのか、をまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
2024年 夏の甲子園優勝で話題に
2024年、京都国際高校の野球部が夏の甲子園優勝を果たしました。
甲子園では試合後に勝利チームの校歌が演奏されます。
決勝戦という注目の集まる舞台で京都国際の校歌が流れ、注目を集めたのです。
実際の校歌はどんな曲？
校歌斉唱の動画
実際に校歌が演奏された場面がこちら。
確かに、いきなり韓国語の校歌が流れてきて、驚いた人がいるのも無理はありません。
歌詞の意味は？日本語訳まとめ
NHKは「日本語訳は学校から提出されたものです」という注釈をつけて、以下のような日本語訳をつけて放送しました。
東の海を渡りし 大和の地は
偉大な祖先 古の夢の場所
朝な夕なに 体と徳を磨く
我等のふるさと 韓日の学び舎
京都国際高校は5試合に勝利して優勝を果たしたので、今大会だけでもこの校歌が5回流れたということになります。
日本語訳に対するテロップが入ったことでも余計に注目を集めました。
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京都国際高校とは？なぜ校歌が韓国語？
発祥は「在日朝鮮人向け」民族学校だった
京都国際高校の発祥は、1947年に開校した在日朝鮮人向けの民族学校でした。
開港当時の名前は「京都朝鮮中学」。
学校紹介 – 学校法人 京都国際学園 (kyoto-kokusai.ed.jp)
1958年：知事の認可を受け「京都韓国学園」に
その後、名称を「京都韓国学園」に変更。
京都府知事から学校法人の認可を受けました。
2003年：一条校「京都国際中学高等学校」に
さらに、2003年には「京都国際中学高等学校」として一条校(いわゆる普通の学校)として認可を受けました。
校歌が韓国語の理由
上記のような経緯から、1947年の創立当時は朝鮮人のために韓国語の校歌が作られました。
さらに、日本の一条校となった現在でも、韓国からも正規の学校として認可されているという珍しいケースの学校なのです。
また、現在の京都国際高校は「日本語・朝鮮語・英語」のトリリンガルを目指す、という教育目標があります。
教育課程においてはすべての授業で日本語が使用されていますが、校歌だけは当時のまま残っているのです。
まとめると、
創立当時の韓国語の校歌がそのまま残り、2024年の甲子園大会でも歌われることになったのです。
所属生徒・野球部員の日本人割合
では、現在は一体何割程度の生徒が日本人になっているのでしょうか。
韓国語の校歌のイメージからすると意外ですが、現在は全校生徒の90％が日本人なのです。（参考）
今回の甲子園ベンチ入りメンバーの中で韓国籍を持つ選手は1人だけとのこと。
また、男子生徒の約90％が野球部に所属するという異質な点も。
つまり、「甲子園に出場するために全国の中学から優秀な選手を集めている」という典型的な野球の強豪校なのです。
広島の曽根海成選手や、最近ではDeNAの森下瑠大選手など、京都国際高校出身のプロ野球選手も多数存在しています。
まとめ
京都国際高校の校歌・歴史についてまとめました。
数年前から京都国際高校の甲子園の出場に関しては議論が起こっていたようですが、京都国際の野球部の選手たちには何の罪もありません。
ほかの出場校の選手たちと同じように、これまでただひたすら野球に向き合ってきた選手が彼らです。
甲子園を勝ち抜いた京都国際高校の野球部のメンバーを称え、この記事を終了したいと思います。
それではまた。
