音楽

福山雅治・女性目線の曲・歌詞一覧!「squall」「milk tea」「ながれ星」などの名曲を徹底解説【女歌】

言わずと知れた超有名ミュージシャン・福山雅治さん。

(筆者も10年来の福山さんのファンで、ライブにも何度も参加したことがあります。)

福山さんの楽曲はラブソングのイメージが強いですが、実は女性目線の曲、つまり「曲の主人公が女性」という楽曲も多いのです。

この記事ではそんな福山さんの繊細で美しい『女歌』に注目し、解説していきます。

『女歌』一覧

まずは福山さんの『女歌』はどのくらいあるのか、一覧で見てみましょう。

  • 1999年:Squall
  • 2006年:milk tea
  • 2009年:ながれ星
  • 2011年:家族になろうよ
  • 2014年:ミスキャスト
  • 2015年:7月7日
  • 2017年:聖域
  • 2020年:いってらっしゃい

「歌詞から女性が主人公と判断できる」曲をピックアップしました。(他に抜けている曲があれば記事の最後・筆者のXでコメントを頂けますと幸いです)

ざっと数えても8曲も女性目線の曲があるのです。しかも「家族になろうよ」などの有名曲も含まれています。

今まで意識したことがなかった方にとっては意外なのではないでしょうか。

曲解説

ここからは曲の内容や『女歌』と判断できる部分の歌詞など、一曲ずつ解説していこうと思います。

Squall

福山さんのキャリアで初めて書いた『女歌』がこの「Squall」です。

Squallは松本英子さんに提供した曲であり、楽曲提供、というのも当時の福山さんにとっては初の試みでした。

女性への楽曲提供ということもあり、女性目線の曲になったのかもしれませんね。

Squallの象徴的な『女歌』フレーズがこちら。

ちょっと大きなあなたのシャツ

通した袖をつまんでみた 今…

些細な一瞬を切り取った美しい歌詞ですよね。

福山さんの『女歌』の才能が開花した一曲といえるでしょう。

milk tea

二曲目は「milk tea」。二本のギターのハーモニーが美しいラブソングです。

TBS系バラエティ番組『恋するハニカミ!』テーマソングとして起用されていました。

この曲ではこんな歌詞が。

「ごめんね」

どうして素直に言えないんだろう

「ありがとう」

本当はね いつでも思ってる

口べたなとこ 背が高いとこ

嫌いじゃないかな

好きになってくれるかな

背が高いとこ 嫌いじゃないかな」なんてフレーズはなかなか男性が思いつくものではないですよね。

さすがは福山さんです。

ながれ星

ながれ星」はアルバム「残響」に収録された一曲。大人の女性の切ない恋愛が描かれています。

筆者個人としてはイチオシの一曲です。

愛想笑いも上手に出来ない

まるでタイプじゃないはずでしょう

ふざけて頭を撫でたりしないで

もっと無口になってしまうから

過去に「ウタフクヤマ」という番組で福山さんが、「この曲に出てくる『イやな男』って自分なんじゃないかな(笑)」というようなコメントをしていました。

女性の気持ちがよくわかる(モテる)福山さんだからこそ女性目線の曲をうまく書けるのか、と妙に納得したコメントでした。

家族になろうよ

言わずと知れた超有名曲「家族になろうよ」。

実はこの曲の主人公も女性なのです。

いつかあなたの笑顔によく似た 男の子と

いつか私と同じ泣き虫な 女の子と

どんなことも超えて行ける 家族になろうよ

どうでしょう、上記の歌詞を見ると明確に『女歌』ですよね。

家族になろうよを聞いたことがある方でも、女性目線であることを意識したことがなかった方もいるのではないでしょうか。

ミスキャスト

ミスキャスト」はアルバム「HUMAN」に収録された一曲。

ここまでのいわゆる”ラブソング”とは一線を画した内容の曲です。

「私はあなたの思い通りの女性ではないわ」というようなどこかミステリアスな女性が主人公。

「一緒にいたいの」重くないように 他の女(ヒト)より上手に言うわ

「今度いつ逢える?」約束なんて 自信がない女(ヒト)がすること

福山さんは「最後にどんでん返しがある『ミステリー小説』を意識して製作した」とのこと。

でもこのラブストーリー

本当の主役(メインキャスト)は

あなたじゃない わたしなの

エンドロールが楽しみ

あなたは まだ知らない

7月7日

7月7日」はミュージシャンのCharさんに提供した楽曲です。

この曲はここまで紹介した曲の中だと「ながれ星」に似ているかもしれません。

恋をするなんて

そんな面倒なことを

あなた年下だし

この距離感くらいがいい

福山さん自身の歌唱が音源として収録されているのはライブアルバムの「DOUBLE ENCORE」。

余談ですが、福山さんのライブでは必ずダブルアンコールで弾き語りが行われます。しかも同じツアーでも毎日違う曲を演奏してくれます。

福山さんの弾き語りの表現力はミュージシャンの中でもトップレベルです。

そんなダブルアンコールを集めて収録した「DOUBLE ENCORE」、非常におすすめなのでぜひ聞いてみてください。

聖域

ここまでと紹介した曲とは全く異なる曲調の「聖域」。

福山さんの他の楽曲でいうと「Gang★」や「化身」のような雰囲気にラテン系のサウンドが混ざったような一曲。

福山さんというとバラードの印象が強いかと思いますが、こういった曲も福山さんの雰囲気にピッタリで本当に魅力的です。

ライブでも非常に盛り上がる一曲です。

愛とか 恋とか 攻めとか 受けとか

決めるの私だから

という歌詞で腐女子界隈で話題になったりもしました。(笑)

いってらっしゃい

アルバム「AKIRA」に収録された「いってらっしゃい」。

日本テレビの朝ドラ「生田家の朝」の主題歌でした。

一言でいうと、”お母さんの曲”です。

わかる?今朝の卵焼き

ちょっと上手に焼けたのよ

だからママはいつもよりも

機嫌がいい

歌詞だけ見たら、誰の曲??って感じですよね。

福山さんの引き出しの多さに脱帽です。

福山さん本人のコメント

『女歌』主人公は同一人物!?

福山さんは自身の『女歌』に出てくる主人公は同一人物だと語っています。

以下、少々長いですが福山さんのコメントの引用です。

「僕が初めて書いた“女性歌”は『Squall』(1999年)で、そこから時を経て書いた『milk tea』(2006年)に登場する女性は同じ人物だと思います。さらにそれからアルバム『残響』(2009)に収録されている『ながれ星』の主人公、そしてアルバム『HUMAN』(2014)に収録されている『ミスキャスト』の主人公の女性は、年齢を重ねた同じ人物のはずです。『Squall』『milk tea』の女性が10代後半から20代前半、『ながれ星』『ミスキャスト』で20代後半から30代前半というイメージです。でも『Squall』『milk tea』から『ながれ星』『ミスキャスト』の方向ではなく、『家族になろうよ』(2011年)の方向に行った女性もいるんですよね」

福山雅治 自身が書いた“女性歌”に連なるひとつの系譜と、そこには収まらない多くの女性主人公たちを考察する – TOKYO FM+ (audee.jp)

確かに、福山さんが年を取るにつれ、楽曲の主人公も年を取っているように感じます。

想像だけで女性の気持ちを書いている、というよりはやはり自身の気持ちが投影されている部分もきっと多いのでしょう。

”女性の設定”で自身の気持ちを吐露?

福山さんは、「やはり恋心を語るのは”こっぱずかしさ”がある。女性の”てい”で自分の気持ちを語るのがやりやすいのかもしれない」という趣旨のことを語っています。

以下、ご本人のコメントです。

設定を借りることで心情を吐露できるというのはあると思います。女言葉になった時の方が、『この歌詞は俺が言っていることじゃなくてこの登場人物が言っていることだから』っていう」

福山雅治×秋元康、シンガーソングライターの在り方を語る 「設定を借りることで心情を吐露できる」 – Real Sound|リアルサウンド

音楽プロデューサーの秋元康さんは「これは内なるプロデューサーの福山雅治が、シンガー福山雅治が歌わせているんですよ」とも。

やはり福山さん自身の気持ちや感情が込められた曲だからこそ多くの人の心を動かすのでしょう。

まとめ

福山さんの『女歌』についてまとめました。

筆者は男性ですが、やはり福山さんの『女歌』には非常に心を動かされます。

”曲の表面への単純な共感”だけじゃない、もっと深い部分に触れさせてくれる、そんな曲が多いように感じます。

皆さんもぜひ意識して聞いてみていただけたら幸いです。

それではまた。

ABOUT ME
くちま
趣味は音楽、古着、料理、野球観戦。 「気になったことは納得いくまで調べる」

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